化粧品を疑問に感じている消費者は多い

化粧品を疑問に感じている消費者は多い

3月29日に一般の人を対象に開いた「免疫美容セミナー」(主催・日本免疫美容協会)には、予想を上回る180人の方が来場した。
当初、150人を見込んでいたのだが急遽、机を撤去し椅子を増やして対応した。

この日のセミナーのテーマは「プロが伝える化粧品の真実!」。

消費者問題や環境問題で辛口な批評を展開している船瀬俊介氏を招いてのコラボセミナーだったが、中心は化粧品をテーマにしたセミナー。船瀬氏には「買ってはいけない化粧品」「危ない化粧品」などのベストセラー著作がある。 予想を超える来場者を集めた背景には、日頃から化粧品に対して疑問に思っている人が多いからだ。化粧品を購入する際には店の人からカウンセリングを受けて買う人が多い。カウンセラーは、いかに化粧品が肌にいいかを説く。肌にいい効果を与えるには、肌に浸透することが前提となる。 ところが、化粧品が浸透するのは角質層の肌表面までである。早い話、肌に付着するだけだ。それでもしっとり感や潤い感は創出できる。しかし、そこまでである。肌そのものが健康になったり美肌になったりすることはない。

化粧品には「ちふれ」に代表される安価なものから、数万円もする高価な化粧品まである。高価な化粧品には高価な香料や原料が使われているのだろうが、だからといって肌に効果があるとは思えない。香り、発色、潤いまでの話である。これらは個人の好みの範囲といえる。高価な化粧品は容器代、宣伝代にも多額の経費がかかっているのを忘れてはならない。

多くのカウンセラーは、暗に高価な化粧品がいかにも効果がありそうに匂わせて買わせる。ことろが、高いお金を払って買った化粧品でも、期待した効果はでない。化粧品に対して不審に思う消費者が増えるのは当然といえる。 セミナーでは、化粧品が肌に入らないことや、多くの化粧品に使用されている界面活性剤が肌に悪い影響を与えているかを実験を交えて紹介した。セミナーを受けた多くの方は、いままでの化粧品の選び方、使い方が間違っていたのを知った、と喜んでくれた。意義のあるセミナーだった、と自負している。 化粧品に対して疑問に感じている消費者が多いなか、美容業界・エステティック業界で働く人たちの化粧品に対する認識はどうなのだろう? 売らんがための姿勢では顧客の不審を招くのは間違いない。

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