知られざるアミノ酸の神秘
今やアミノ酸と云えば知らない人がいないくらいブームになっています。
以前は、病院で食事を摂れない病人が栄養補給のためのアミノ酸点滴液や医薬品として使用されているくらいでしたが、今ではアミノ酸の多岐にわたる効果が認められ、アミノ酸を配合した食品・スポーツドリンクなどの飲料水・サプリメント・化粧品などさまざまな分野で使用されています。
このアミノ酸が最初に発見されたのは1806年のことです。
フランスのボグランとロビゲという二人の化学者が、アスパラガスの芽からアミノ酸の結晶の分離に成功し、アスパラガスにちなんでアスパラギンと命名しました。
その後、数多くのアミノ酸が発見され、今では自然界に約500種類ほどあります。
これほどたくさんのアミノ酸が存在しますが、人間はもとより動物や植物にとって必要なアミノ酸はわずか20種類にすぎません。
この20種類のうち、私たちの体に必要なアミノ酸、つまり必須アミノ酸は8種類(幼児期は9種類)です。残りのアミノ酸は、非必須アミノ酸と呼ばれ、体内で合成されます。
必須アミノ酸は、一つでも欠ければ体の維持に影響を及ぼので、まんべんなく摂ることが必要です。そのためには、バランスの良い食事をすることが大切です。
非必須アミノ酸は、体内で合成されるので、食物から摂取しなくてもよいのかというと、そんなことはありません。やはり食物から摂取する方がいいのです。
健康のためには、バランスの良い食事が基本なのです。
今後は、アミノ酸の秘められた「活躍」をいろいろな角度からお話してまいります。 |
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